2012年9月3日月曜日

内村航平君の一人称イメージ力

世界選手権3連覇、ロンドンオリンピック個人総合優勝と押しも押されぬ第一人者となった内村航平選手のミラクルボディーを科学するNHKの特集を見た。 見応えがある内容だ。 

特集では彼の独特の空中感覚を一貫して紹介している。彼の平衡感覚やイメージ力は傑出したものだが、天才としてのものより後天的に獲得されたものであるということがわかり、我々一般的な体操に関わるものに多くの示唆を与えるものだ。もちろん天才的な部分もあるが、彼の強さの秘密は、子供のころ体操がへた(?)だったということ、ここにありそうだ。

個人金メダリストが下手だったなんて誰が信じるだろう? 

子供のころのトランポリンの練習をみると、確かにすでにひねりの感覚の良さが現れているが、それでもまあそんなもの。 それより、彼の高校時代に基本の大切さを叩き込んだ先生に注目して欲しい。正しい指導だ。面白くない練習をひたすらさせる。大切なのはここだ。

ここで間違うと今の内村はなかったかも。それぐらい重要なターニングポイントだ。

番組では、蹴上がりの習得に関する子供時代のエピソードがドラマ仕立てで紹介されている。 

他の子供たちがみんなできるのに自分だけが1年間もできなかった。
これは悔しい体験である。

一年間何度も繰り返しているうちに、ある日突然できるようになる。何度やってもできないことが、1年もかけてやっとできる。もう一度言うがここが大切。

二、三日でできてしまう子供もいるんです、世の中には。

一年というのはなんとも長いはずだ。
これは今の内村君を知る人には意外なことに違いない。なんでも簡単に習得してきたかのように思える。そういう天才肌を彼に感じるからだ。

実際は違う。 何度も繰り返しているうちに、ある日突然できるようになる。こういう成功体験はとても大切で、後の内村選手を支えている大きなチカラであることは間違いない。 

もう一つの彼の独特の空中感覚について。

番組の分析者は、彼は一人称イメージ力を持っていると言う。この一人称イメージという感覚、誰でも獲得できるものなのだろうか? 

昔スキーに熱中していたとき、有名なインストラクターのフォームや姿を徹底的に頭と身体に叩きこもうとしたことがあるが、あの時の感覚なのか?私はあの時は、好きなインストラクターと自分を一体化させていた。

あたかも自分であるかのように充実した時間を過ごした時がある。
その後ゲレンデでの自分の滑りに格段の変化が現れたことを、今でもよく覚えている。 


今、体操に夢中なあなた、あなたの好きな選手に自分を重ねてイメージしてみよう。
あのあこがれの技、実際に自分がやっているようにイメージできるだろうか?



 















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